翔洋の9連覇か?
聖光の初制覇か?
第89回全国高校ラグビー静岡県大会決勝が22日、静岡・草薙球技場で午後1時30分にキックオフされる。01年から県の頂点に君臨してきた東海大翔洋は、15日の準決勝を急性虫垂炎で欠場したNO8川田昂平(3年)が戦列復帰した。一方、今季県内無敗の静岡聖光学院は、18日にチーム内で新型インフルエンザが発症する非常事態をバネに「ぶっつけ本番」で大一番に挑む。【大石健司】
9連覇の偉業をかけた決戦間近のグラウンドに、攻守の要・川田が帰ってきた。4日間の入院生活で、体重は3キロ落ちた。点滴療法で手術を回避した患部に違和感は残っていても、決勝に臨む。「本当に申し訳なかった。聖光戦は、いつもの2倍働くから任せてくれ!」と仲間に誓った。
準決勝の浜松工戦前夜、下腹部に激痛が走った。故郷の大阪から応援に来ていた両親に頼んで駆け込んだ静岡市内の病院で緊急入院と手術を勧められたが、決勝に間に合わないと、断固拒否。父弘延さん(49)の車で早朝5時に大阪に着き、自宅近くの病院に入院した。3日間の絶食に耐え、17日に静岡に戻ってきた。
SO黒田晃平主将(3年)は川田の復帰に「すべては神様が僕たちに与えた試練。先輩たちが築き上げてきた伝統をここで絶やすわけにはいかない。最後の1冠だけは死守しますよ」と笑った。
0-42で惨敗した5月の県総体から、「打倒聖光」を胸に秘めた。「僕は、今まで県内のチームをこんなに研究したことはない。新聞には『翔洋、聖光を丸裸』と書いてもらっていいですよ」と名将本多茂監督(52)。覇権は渡さない。


