<ラグビー・関東大学リーグ:帝京大56-0明大>◇22日◇対抗戦◇東京・秩父宮ラグビー場

 明大が帝京大に史上初の完封負けを喫した。序盤こそ攻め込む場面もあったが、前半24分に先制トライを喫すると、あとは防戦一方。合計9トライを奪われて完敗した。帝京大とは77年の初対戦以来、初めての完封負け。今季から吉田義人監督(40)が就任して復活を期したが、3連勝後3連敗と苦しい戦いが続く。12月6日の早明戦には、2年ぶり勝ち越しをかけて臨むことになる。

 名門明大にとって屈辱的大敗だった。筑波大に苦杯した2敗同士の対戦。試合になったのは前半序盤だけ。24分にゴール前ラインアウトから初トライを許すと、ロスタイムの9トライ目までやられ放題。得点チャンスは前半のPG2回だけ。後半は敵陣22メートルラインすら越えられなかった。

 対抗戦で完封負けは02年の早明戦以来。帝京大戦となると77年の初対戦から32戦目で初めて。最多失点での6敗目(26勝)となった。吉田監督も会見でなかなか言葉が出ない。振り絞りだしたのは「これが現実」。就任時に大学日本一を目標に掲げたが、現実は甘くなかった。「力はあるが経験がない。下地を作っている段階」と力なく話した。

 開幕前に2人制とした主将がいずれもケガで欠場した。ゲーム主将フッカー伊吹まで負傷で途中交代。課題のラインアウト、イージーなミスで波に乗れず、徐々にFWで圧倒される。後半は4年が1人もいない時間帯もあり、集中力も完全に切れてしまった。

 対抗戦で残るは早明戦だけ。吉田監督は「さすがと言われるようにしたい」。控室で悔し涙を流す選手に「この涙を無駄にせず、一緒に頑張ろう」と声をかけた。昨季は4敗も、その後に日本一となった早大を破った。意地を見せることができるか。【河合香】