カーワン日本「速い守備」に手応え
【トゥールーズ(フランス)=大池和幸】フィジー戦は必勝態勢だ。ラグビーW杯フランス大会初戦でオーストラリアに3-91と大敗した日本は、次戦が行われるトゥールーズに移動。前日8日は日本のW杯史上ワースト2位の失点を喫したが、前半23失点と踏ん張れたことでチームにショックは少ない。12日のフィジー戦はベストメンバーが先発。主将のNO8箕内拓郎(31)は初戦から得た反省を胸に、必勝を誓った。
次は勝つ。日本はオーストラリアに大敗しても、動揺の色はなかった。世界で唯一2度W杯優勝の相手に敗戦は想定内。最終的に91失点したとはいえ、前半はカーワン・ヘッドコーチ(HC)が築いてきた「速い守備」が機能した。20点差で前半40分間を終えたことに収穫を見いだした。
2チーム分担制を敷く日本は次戦、ベストメンバーの必勝態勢で臨む。スタンドで観戦したNO8箕内は「前半に彼らがやったことを80分間続けたい。オーストラリア戦の選手たちから熱いものを感じ取った」と話した。この日は午後からトゥールーズに移動後初練習。チームは落ち込む様子もなく、精力的にフィジー戦に向けて調整した。
フランスのスポーツ紙レキップも「日本人が意欲十分であったのは確かだ」とジャパンの戦いを好意的に伝えた。同紙の採点で日本トップの6点(10点満点)がついたSH矢富は、グレーガン、ラーカムという世界最高のHB団と渡り合い「低く前に出るタックルが大事。やることをやれば通じる」。PGで今大会初得点を決めたSO小野も「40分間は相手にプレッシャーを与えられた」と手応えを得て「チーム・フィジー」にバトンを託した。
「ここで終わりじゃない。あと3試合を勝ちにいこう」。大敗直後のピッチ上で、カーワンHCは円陣を組んでゲキを飛ばした。会見では「前半はやりたいことができた。あとは80分間力を出し切ること」と話した。気持ちを切り替え、日本の運命がかかるフィジー戦にすべてをかける。
[2007年9月10日8時53分 紙面から]
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