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日本無念、4点差及ばず/W杯ラグビー

フィジーに敗れ、悔しがる日本フィフティーン(共同)
フィジーに敗れ、悔しがる日本フィフティーン(共同)

<W杯ラグビー:フィジー35-31日本>◇12日◇1次リーグ◇B組◇トゥールーズ

 【トゥールーズ(フランス)13日=大池和幸】日本が強豪フィジーを追い詰めながら惜敗した。後半38分にロックのルーク・トンプソン(26=近鉄)の、この日2つ目のトライで4点差まで肉薄。終了間際に逆転トライを狙って5分以上も攻撃を繰り返したが、あと1歩及ばなかった。31-35と敗れ2連敗となり、1次リーグ突破は絶望的となった。第3戦(20日)は敵地でウェールズと対戦する。

 あと10メートル、もう1トライが遠かった。試合終了間際の総攻撃。緊迫の展開にトゥールーズの観客も味方につく。場内は「ジャポン」の大合唱。全員が逆転を信じ、何度もボールをつないだ。しかし粘るフィジーの防御を崩し切れず、無情のノーサイドの笛。時計は後半45分11秒を示していた。

 「残念です。最後はみんなトライを取るために夢中だったが…。力が足りなかったということ」。NO8箕内主将が天を仰ぐ。CTB大西は「我慢比べで負けた。勝って日本の歴史を変えたかった。最後は見えない壁を打ち破りたかった」と悔し涙を流した。

 SHが2人とも負傷する非常事態に陥った。先発吉田が足のけいれんで後半18分で交代。投入された矢富もわずか7分後に左足首の故障でピッチを去り、SOロビンス、CTB大西が代役に回った。カーワン・ヘッドコーチ(HC)は「後半の重要な局面でSHを欠いて、流れが変わった」と嘆いた。

 信じる-。カーワンHCが掲げたキーワードを貫いた。試合前、メンバーが宿舎の1室に集まった。「今までやってきたことを信じよう。そして、自分自身を信じて戦おう」。箕内の言葉に続き、カーワンHCが前に立つ。1分間の沈黙、そしてひと言…。「ビリーブ(信じよう)」。選手たちは涙を流し、気持ちを1つにしていた。ロック大野は右足を、ロビンスは両ふくらはぎをつりながら走り抜いた。「トライを取られても、あきらめる選手はいなかった」と箕内。全員が死力を尽くして戦った。

 16年ぶりW杯勝利は夢に終わった。勝ち点1を獲得したが、8強進出も、次大会出場権を優先的に得られる3位確保も厳しい。次戦はフィジーより格上のウェールズ戦。しかも完全アウエーだ。それでも「日本のスピリットは見せられた。勢いをカーディフに持って行ける」とカーワンHC。この悔しさを胸に、今度こそ奇跡を起こす。

[2007年9月14日8時33分 紙面から]

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