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康生、鈴木に続き泉も沈む/世界柔道

技ありを取られ、試合中に落胆の表情を浮かべる泉浩(共同)
技ありを取られ、試合中に落胆の表情を浮かべる泉浩(共同)

<柔道:世界選手権>◇2日目◇14日◇男子90キロ級◇ブラジル・リオデジャネイロ

 【リオデジャネイロ=菅家大輔】日本男子が深刻な不振に陥った。90キロ級の前回王者泉浩(25=旭化成)は、3回戦で06年欧州王者ペルシン(ロシア)に優勢負け。81キロ級塘内(ともうち)将彦(30)も3回戦で敗れ、2日目終了時点でメダルなしだ。女子63キロ級のアテネ五輪女王谷本歩実(26)は準決勝で敗れ無念の銅メダル。初出場の同70キロ級岡明日香(24)は良いところなく初戦の2回戦で敗れた。

 前回王者が、もろくも陥落した。ペルシンに対し肩車に入ろうとした泉の体が、すかされるようにして畳に落ちた。技あり-。敗戦を決めるポイントとなった。泉は「投げられたわけではないので負けた感覚がない。そこが難しい…」と複雑な表情を浮かべた。

 初日に井上、鈴木が食らったのと同様に返し技で勝負を決められた。開始早々に足払いでポイントを獲得。勢いに乗るかに見えたがペースダウンし、逆転を許した。「返し技を食らった?それは自分の投げ方に問題があるのかもしれない。改善したい」と反省した。

 この敗戦に日本柔道が抱える問題点が浮き彫りになった。吉村強化委員長は「自分の間合いで試合ができない。だから技も浅く入り、返し技も食らう」と言う。事実、井上も浅い入りの技を返され敗北している。返し技対策の前に自分の組み手をどう構築するかが必要になる。

 ペース配分にも問題がある。現在の主流はパワー全開で前半から積極的に飛ばし逃げ切る「欧州タイプ」。逆のタイプが多い日本は、ポイントをリードされ、焦って技をかけて、返し技を食らう-。そんな負けパターンにはまっている。斉藤男子代表監督も「日本はベテランが多いから、どうしても相手を見て受けてしまう選手が多い」と証言。この日の泉も序盤の勢いを生かせず相手をじっくり見てしまい流れを逃した。試合プランの見直しも必要になりそうだ。

 折り返し地点でメダルは「0」。「柔道が柔道でなくなっている場面はあるが、それでも勝たなければならない」と泉。ニッポン男子柔道が正念場を迎えた。

[2007年9月16日15時33分 紙面から]

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