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棟田が金、低迷康生をリード/世界柔道

- 優勝から一夜明け浜辺で笑顔を見せる左から塚田、谷、棟田(撮影・菅家大輔)
<柔道:世界選手権>◇最終日◇16日◇男子無差別級◇ブラジル・リオデジャネイロ
【リオデジャネイロ=菅家大輔】男子無差別級の棟田康幸(26=警視庁)が日本男子の威信を守った。決勝でルイバク(ベラルーシ)を横四方固めで破り、今大会男子初の金メダルをもたらした。03年大阪大会の100キロ超級に続く2度目の優勝で、北京五輪の100キロ超級代表争いで優位に立った。
愛嬌(あいきょう)のある丸顔がほころんだ。棟田が日本男子の「最後のとりで」になった。ルイバクの隅返しをさばいて一気に横四方固めに持ち込んだ。日本選手団の応援席が歓喜に沸く。「世界選手権で優勝したくらいでは手放しで喜べない」と冷静に話す男が、人一倍頼もしく映った。
全試合1本勝ちで栄冠を手にした。1本背負い、支え釣り込み足、内また…、170センチと際だって低い身長を生かし、相手の懐に潜り込んで放つ技を連発。「自分の柔道をやり抜こうと思った。無差別級代表を争った高井のためにも勝ちたかった」と振り返った。
65年大会で階級制導入されて以来、初の金メダルなしという危機から日本男子を救った。大会初日に100キロ超級の井上、100キロ級の鈴木が次々と敗れ、嫌な流れを引きずり続けた中でつかんだ金メダル。斉藤男子代表監督は「棟田には感謝している」。吉村強化委員長も「この雰囲気の中で金メダルを取ったのは大きい」と評価した。
北京五輪100キロ超級代表争いの最高のアピールになった。これまで世界選手権同級で優勝1度、準優勝1度の実績を残しながら、五輪には縁がない。だが、今大会で井上が低迷しただけに棟田の存在感は際立った。「だれもが認める強い柔道家になりたい」。救世主として輝いたこの日を布石に北京の代表の座をつかみ取る。
[2007年9月18日9時43分 紙面から]
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