2位発進!鈴木・原田組/世界水泳

- シンクロデュエット予選で演技する原田早穂(下)鈴木絵美子組
<水泳世界選手権:シンクロナイズドスイミング>◇17日◇オーストラリア・メルボルン、ロッド・レーバー・アリーナ◇デュエット・テクニカルルーティン予選
【メルボルン(オーストラリア)=今村健人】出直しをかけた日本が、力強く舞い戻った。鈴木絵美子(25)原田早穂(24=ともにミキハウス)組が97・167点の2位で、20日の決勝に進んだ。アジア大会で敗れた中国や、ライバルのスペインを上回る高得点。崩れかけた自信を復活させた。井村雅代ヘッドコーチ(HC)率いる中国は96・333点で4位。フリーコンビネーション予選でも、日本は2位につけた。
険しかった原田の顔が、思わず緩んだ。アジア大会の敗北以後、初めて世界に評価される瞬間。緊張の中で出された得点は97・167点に上った。05年のペア結成以降最高点。過去3位が定位置だった世界大会で、中国の追撃を退けるどころか、初めてスペインも上回った。「アジア大会は間違いだったと思わせる演技を、絶対に見せたかった」(鈴木絵)。その意識が、日本を押し上げた。
観客を引き込めなかったアジア大会の反省が生かされた。ピアノ曲「スパルタカス」の冒頭に、地元オーストラリアの先住民族アボリジニの歌声を織り交ぜた。視線を引き込むと、鈴木絵は華麗な足技、原田は力強い上半身の動きを披露。息の合ったスピンでは、観客から何度も歓声と拍手が飛んだ。技術点では10点満点で9・9も出た。順当な評価を取り戻し、力強く舞い戻った原田は「いい出だしが切れた」と笑った。
アジア大会が1つの転機だった。鈴木絵は1人責任を感じていた。昨年10月の練習中、足に巻いたダンベルが外れてこめかみを打った。しばらく練習できなかった影響が同大会に響いた。今大会直前にも中耳炎にかかったが、弱音を吐かず「今までになく泳いだ」(金子チームリーダー)。鈴木絵に頼りがちだった原田も、ソロを任されたことで練習量をアップ。筋トレをしなくても、筋量は1割以上増した。意識の高さが技術の精度につながった。
今大会最初の種目で、日本の評価を取り戻した金子TLは「得点が落ち着いていて良かった。この点数が日本の基準点になる」と判断。デュエットだけではない。巻き返しを狙う日本シンクロ界に弾みをつけた。
[2007年3月18日10時48分 紙面から]
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