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世界水泳

北島15カ月間の金メダルプラン

出迎えの関係者から花束をもらい、笑顔を見せる北島康介
出迎えの関係者から花束をもらい、笑顔を見せる北島康介

 競泳の世界選手権男子平泳ぎ200メートルで優勝した北島康介(24=日本コカ・コーラ)が、「15カ月間の金プラン」で北京五輪を目指す。本格的な強化計画を例年より3カ月以上も「前倒し」して、今年5月からスタートさせる。直前に調子が上向いた今大会の調整法なども参考にして、来年8月の本番で再び2冠を奪うために、15カ月間に及ぶ特別強化計画で世界一の泳ぎと体をつくる。北島は2日、帰国した。

 北島が異例の早さで「北京モード」に突入する。平井伯昌コーチが5日に開幕する日本選手権(千葉・習志野)終了後から、例年、冬場に始める筋力トレーニングに着手する計画を明かした。「以前は夏が終わって一休みしてから『さぁ五輪』。でも、今年は夏までにじっくりパワーをつけたい」。5月から五輪本番まで約15カ月。長期計画で2冠連覇を狙う。

 危機感の裏返しだった。今季、北島は例年より早い9月末から始動。冬場もしっかり泳ぎ込んだ。200メートルでの金メダルはその成果だった。だが、100メートルでは宿敵ハンセン(米国)に競り負けた。「世界は予想した以上にレベルが上がっていた」(同コーチ)。原因は最後に追い込むパワー不足。集中的に泳ぎ込む前に、基礎体力と筋力を付けておく必要を痛感した。

 15カ月の間には大きな国際大会もある。特に北島が筋力トレーニングに集中する8月には、インターナショナル・スイムミート(千葉)が予定されている。世界トップ選手が集結する。もちろん北島も出場する方針だが、強化メニューを変更するつもりはない。最高のコンディションはあくまで五輪本番に合わせる。

 一方で五輪2カ月前からの調整法は今回のやり方を踏襲する。今大会は初めて高地合宿から大会までの期間を約1カ月あけた。2週間の間隔しかあけなかった例年と比べて北島も「疲れが少ない」と話した。体調が本番にピタリと合った。「今回の調整法はすごく良かったし、結果も出た。五輪も同じようにしたい」(平井コーチ)。来年は6~7月に高地合宿を行い、本番まで1カ月は日本で調整することになりそう。

 大会直後、北島は「次は北京だと思える大会になった」と言った。ハンセンとの再戦も、北京五輪本番まで実現しない可能性が高い。その日まで続く長く厳しい道を、1歩ずつ踏み締めていく。【今村健人】

[2007年4月3日9時29分 紙面から]

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