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白鵬 若手に物言い「ほえるな!」

立ち合い前、琴勇輝お決まりのせき払い
立ち合い前、琴勇輝お決まりのせき払い

 横綱白鵬(29=宮城野)が異例の“物言い”をつけた。24日、春場所(3月8日初日)が開かれる大阪・ボディメーカーコロシアムで行われた力士会で、幕内千代鳳(22)と琴勇輝(23)を名指しして、仕切り前に叫ぶしぐさをやめるよう注意したという。部屋や審判部の親方が注意することはあっても、横綱とはいえほかの部屋の力士が、土俵上で貫くルーティン(手順)をやめるよう“難癖”をつけるのは珍しい。

 力士会は、関取以上が出席する番付発表翌日の恒例行事。関係者によると、新十両3人の紹介が済み、会が終わろうかというときに白鵬が2人を名指しした。そして「犬じゃないんだから、ほえるな! やめろよ! いいな」などと厳命した。突然のあまりの厳しい口調に、その場は静まりかえったという。

 取組直前、館内に響く声で琴勇輝は「ホゥッ」と叫び、千代鳳は「ホッ」とせき払いをして気合を入れる。2人の習慣はファンにも広く浸透し、叫んだ瞬間には拍手も起きるほどで、日本相撲協会も2人の叫び声を模したバッジなどグッズを発売する予定になっている。

 それだけに、横綱からの突然の命令は異例。「物言い」をつけられたことを批判して波紋を呼んだ横綱の物言い。周囲からは「始まる前から機嫌が悪かった」という声も上がっていた。

 [2015年2月25日8時38分 紙面から]









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