大相撲の元小結旭鷲山で、モンゴル出身のダバー・バトバヤル氏(35)が14日、6月のモンゴルの国民大会議(国会)選挙に野党から立候補することを表明した。

 バトバヤル氏はこの日、夏場所を開催している東京・両国国技館を訪れ、出馬する選挙区や対立候補などを明らかにし「ウランバートルの一番大きな選挙区で、激戦区になる」と説明。また届け出の名前については現時点では本名の予定だが「旭鷲山という名前がモンゴルでも通っているので、使えるなら使いたい」と話した。

 国民大会議選挙は4年に1回行われ、今回は6月下旬が投票日。モンゴルで実業家として活動する同氏は、以前から政界進出にも強い意欲を示していた。

 角界で隆盛を誇るモンゴル出身力士のパイオニアである同氏は、多彩な技で“技のデパート・モンゴル支店”の異名を取った。2006年九州場所中に心臓疾患を理由に突然、現役を引退した。