東京地検は12日、大麻取締法違反(所持)容疑で逮捕、処分保留で釈放していた元幕内若ノ鵬のガグロエフ・ソスラン元力士(20)を起訴猶予処分とした。初犯で事件当時は未成年だったことや、所持量が少ないことなどを考慮したとみられる。

 ガグロエフ元力士は6月24日に東京都墨田区のJR錦糸町駅近くで、大麻を含む乾燥植物片0・368グラム入りのたばこ1本を所持したとして、警視庁に8月に逮捕された。

 地検は今月8日に釈放後、尿の精密検査で大麻の陽性反応が出て解雇された幕内露鵬(28)や十両白露山(26)と大麻の受け渡しがなかったかなどの捜査をしていた。

 日本相撲協会は8月21日、若ノ鵬の解雇を決定。ガグロエフ元力士は「過去の事例と比べて処分が厳しすぎ、解雇は無効」として、地位確認を求め東京地裁に提訴している。