日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で理事会、評議員会を開き、組織の透明性を高めるため外部から招く理事に東大名誉教授で都市防災論などが専門の伊藤滋氏(77)と元東京高検検事長で弁護士の村山弘義氏(71)、監事に元警視総監の吉野準氏(73)の起用を決めた。相撲協会の役員(理事、監事)に親方以外が就任するのは戦後初めて。
昨年の力士死亡事件、秋場所前の大麻問題など相次ぐ角界の不祥事に対し、監督官庁の文部科学省から9月中に外部役員を決めるよう強く要請されていた。武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は同日、塩谷立文科相に3人の選任を報告した。
武蔵川理事長は3人を選んだ理由を「皆さん素晴らしい経験をお持ちなので」と各分野での豊富な実績を挙げた。任期は現在の役員と同じ2年だが、今回は次の役員改選がある2010年1月まで。3人を加えた初の理事会は11月の九州場所中になる見通し。
理事会で議決権を持つ理事(定員9人以上13人以内)は、親方9人に伊藤氏と村山氏を加えた11人に増えた。2人は非常勤で、協会の呼称は「外部理事」となる。3人の親方が務める現在の監事は「副理事」に名称変更され、監事(同3人以内)は吉野氏だけとなる。
村山弘義外部理事
普通以上の相撲ファンだが、格別な得意技は持ち合わせていない。自分の個性を生かして運営に加わっていきたい。
伊藤滋外部理事
教師をしていたので、教育の面でお手伝いできればと思う。国技としての相撲がどういう考えで成り立っているのかなどを勉強したい。
吉野準監事
相撲協会は国民の方に向かなければいけない。明るく強い力士が育ち、相撲が発展するように、微力ながら尽くしていきたい。


