日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)が28日、東京・両国国技館で開かれ、秋場所千秋楽で横綱白鵬との優勝決定戦を制した後に土俵上で派手なガッツポーズをした横綱朝青龍の振る舞いについては評価が分かれた。

 内館牧子委員は「絶対にいけない。朝青龍はいつも反省しているから、おおかみ少年と一緒」と批判したが、鶴田卓彦委員長は「あの程度ならいいのではという意見もある。わたし個人としては違和感がなかった」と寛大だった。相撲協会の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は処分しない意向を示した。

 復活優勝した1月の初場所に続く行為に、師匠の高砂親方(元大関朝潮)が「ああいうことをしてしまい、誠に申し訳ない」と冒頭で謝罪に訪れた。会は約20分で終了した。

 朝青龍の4場所ぶりの優勝については高く評価する声が多く、鶴田委員長は「場所前にもう限界という風評があったが、予想外の集中力を発揮した」とたたえた。