大相撲の二所ノ関一門は18日、福岡市内で会合を開き、来年1月の初場所後に実施される日本相撲協会の役員改選に向け、貴乃花親方(元横綱)が立候補を正式に表明した。

 37歳と若く、改革派として若手、中堅の親方から支持を受ける貴乃花親方はその動向が注目されていた。一門会の席上で正式に名乗り出た同親方は「今まで以上に協会に恩返ししたいと思って決断しました。志を同じくしている一門の親方に立てていただいた。表明した以上は気持ちを充実させていきたい」と話した。

 二所ノ関一門からは貴乃花親方以外に現職の二所ノ関理事(元関脇金剛)放駒理事(元大関魁傑)新理事候補として鳴戸親方(元横綱隆の里)が立候補を表明。同一門からの立候補者はここ数年は3人で、来年1月の会合で4人の出馬が正式決定すれば、2002年以来4期ぶりの理事選挙となる可能性が高い。また副理事候補には現職の不知火親方(元関脇青葉城)が擁立された。