大相撲の時津風一門は14日、東京・両国国技館で一門会を開き、初場所後の2月1日に行われる日本相撲協会の理事選挙に、同一門から新理事候補として既に立候補の方針だった陸奥親方(元大関霧島)に加え、鏡山親方(元関脇多賀竜)を擁立することを決めた。

 時津風一門は高砂一門と選挙で連携しており、高砂一門の現職、九重親方(元横綱千代の富士)を含めて二つの一門から3人が出馬する形となった。当選の目安は10票前後だが、関係者によると、両一門合わせて30票を確保。その他の一門への票の流出を防ぐ狙いもある。

 これで、立候補予定の貴乃花親方(元横綱)が離脱した二所ノ関一門が今後、候補者を現在の3人から2人に減らした場合でも、各一門からの立候補予定者が定員の10人を上回る11人となり、理事選が4期8年ぶりに投票に持ち込まれることが確定的となった。

 時津風一門会の出席者によると、式秀親方(元小結大潮)も立候補に意欲を示していたが、会合で鏡山親方との決選選挙を実施し、圧倒的多数で鏡山親方を選んだ。