1日行われた日本相撲協会理事選挙で苦戦との予想を覆し当選した貴乃花親方(37=元横綱)は一夜明けた2日、「戻ることはできない。前に進むだけ」と心境を語った。

 同親方は東京都中野区の貴乃花部屋で朝げいこを指導。ジャージー姿で土俵に下りて弟子たちとともに力強いしこを踏むなど、精力的に体を動かした。選挙戦を終えた疲労は感じさせず「疲れる間もなく日々を過ごしている。皆さんからの支援が糧になっている」と、すがすがしい表情で話した。

 37歳の新理事は「あさっての理事会で職務分担が決まるので、気を引き締めてしこを踏みました。与えられた仕事を全うするだけです」と意気込みを口にした。