日本相撲協会の除名とは相撲協会の賞罰規定で最も重い処分。解雇や番付降下、出場停止など相撲協会理事会で決める5段階の処分とは異なり、親方や行司の代表による評議員会での特別決議が必要となる。出席者の4分の3以上が賛成すれば、適用される。退職金も支払われない。

 現行制度になってから除名処分を受けた者はいない。相撲協会広報部によれば、明治時代初期の1873年冬場所(11月)に角界の運営方法に不満を抱いて別団体を結成した関脇小柳、前頭高砂らが除名され、この場所の番付のしこ名には黒い墨が塗られている。