大相撲名古屋場所開催のため、会場の愛知県体育館(名古屋市中区)前に仮設作業中の弁当や土産物販売用プレハブ2棟が、コンクリートの基礎がないなど建築基準法に違反していることが8日、名古屋市への取材で分かった。

 市は6日に、建築主の日本相撲協会などに是正を指導。市によると、相撲協会は8日午前、「開催まで時間がなく、造り直すのは難しい」として、2棟を撤去しテントで代用すると伝えてきた。11日の初日には影響ないという。

 市に2日、違法建築の疑いを指摘する通報があり、調査するとコンクリートの基礎が築かれていないことが判明した。

 また相撲協会は、施工前に建築基準法に基づく「建築確認」を民間検査機関に申請していたが、検査機関の確認が終わっていないのに着工していたことも分かった。