大相撲の横綱白鵬(25=宮城野)が8日、名古屋市内の陸奥部屋で出げいこを行い、賭博問題での日本相撲協会の対応について「やりすぎ」と苦言を呈した。同協会は前日7日、天皇賜杯など外部からの表彰を、すべて辞退すると発表。この決定に「心から残念に思います」と話した。直後には「やりすぎではないかと思います」と、全力士を代表して、名古屋場所(11日初日)に向けたモチベーションの低下を懸念する声を上げた。

 この日は新小結の白馬らを相手に21番こなし、全勝と順調な仕上がりを披露した。それでも「自分たちの手で国技をつぶすのではないかという気がします」と、ファンの相撲離れが加速していくことを心配していた。