小脳梗塞(こうそく)で大相撲夏場所を全休した東十両2枚目、元小結の岩木山(34=境川)が名古屋場所(11日初日・愛知県体育館)も全休することが8日、分かった。これで来場所の幕下転落が確実となり、師匠の境川親方(元小結両国)によれば、名古屋場所後にも引退する可能性が高いという。

 9日の取組編成会議で休場届を提出する。岩木山は今場所から十両に転落していた。同親方は「普通に生活するのは全く問題ないが、相撲を取るにはずっと危険が伴う。幕下に落ちてまでやらせたくない」と話した。

 岩木山は青森大相撲部から2000年名古屋場所に幕下付け出しで初土俵。03年九州場所に新小結となり、幕内には通算43場所在位した。馬力を生かした取り口で、三賞を2度受賞している。