横綱白鵬(25=宮城野)が「初体験」を喜んだ。27日に岡山・鏡野巡業が行われ、62連勝中の横綱は大関把瑠都(25)と対戦。土俵際に押し込まれながら、把瑠都を持ち上げて土俵外へ出す「うっちゃり」で勝った。「『うっちゃり双葉』ってね。初めてだね」。うっちゃりは、九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)で挑む69連勝の双葉山が横綱昇進前に多く決めた技。白鵬はまだ、本場所で決めたことがない。

 この日は関脇栃煌山(23)との三番げいこで8勝1敗。前日26日の小結稀勢の里に続き、イキのいい若手と激しくぶつかり合った。「自分の体調も良くなってますし、2日間、いいけいこで汗を流しました。ボチボチじゃないですか」。戦いの九州へ向けて、少しずつエンジンをかけてきたようだ。