大相撲初場所(来年1月9日初日、両国国技館)の横綱審議委員会けいこ総見が23日、東京・両国国技館で行われた。6連覇を狙う横綱白鵬(25=宮城野)は全14番で13勝1敗だった。11月の九州場所で敗れた関脇稀勢の里に2連勝して勢いに乗ると、豊響、若荒雄、琴奨菊を退け7連勝。さらに九州場所では14勝1敗で優勝決定戦を行った東前頭筆頭の豊ノ島に2連勝し、玉鷲は蹴返しで破るなど技の豊富さも見せつけた。最後に、東前頭4枚目の豊真将にこそ不覚を取ったが、直後に2連勝。敗れた1番以外は危なげない、貫禄(かんろく)十分の内容だった。「いい汗を流せた。これから初場所まで、まだ日がある。焦らずマイペースで調整していきたい」と振り返った。

 一般に無料開放されたこの日は、約5000人のファンが集まり、「ファン感謝デー」として力士との握手会なども行われた。白鵬は「たくさんの人が見に来てくれ、いいところを見せられたと思う」と話した。