日本相撲協会は28日午前、八百長問題で中止となった3月の春場所の番付になるはずだった全力士の序列を資料として各部屋に配布する。再十両として既に発表された幕下の玉飛鳥(片男波部屋)益荒海(阿武松部屋)磋牙司(入間川部屋)の3力士が同日から関取扱いとなるなど、力士らの待遇に反映される。

 番付表そのものは存在しない。十両以上に限定して報道陣に配る予定で、放駒理事長(元大関魁傑)は「番付ではなく、順席や序列という呼び方になる」と話している。

 相撲協会は初場所終了後の1月26日に春場所の番付編成会議を開催。そこで作成したものを協会の内部資料とし、2月28日から適用することを決めていた。