日本相撲協会は28日、1月の初場所の成績に基づいて編成された「順席」を、東京・両国国技館で各部屋に配布した。当初、この日に発表を予定していた春場所の新番付に替わるもので、魁聖(24=友綱)と栃乃若(22=春日野)の“新入幕”が決まった。

 魁聖はブラジル人として初の幕内力士となった。それでも「番付が出ないので残念。番付はいつも、ブラジルに20枚ぐらい送っていたけど、今回は送らない」と、寂しそうに話した。当初は春場所で勝ち越した場合は、06年の入門以来、1度もない母国への帰国も計画していたが、それも白紙となった。

 一連の八百長問題には「ビックリした」と話す。この日から待遇などは幕内として扱われるようになったが「次の場所を待ってます」と話し、稽古後は東京・江東区の亀戸天神へ出向き、本場所再開を祈願した。