千代の富士の通算最多1045勝に王手をかけている大関魁皇(38=友綱)が12日、異例の行動に出た。この日の朝稽古で、東前頭5枚目の魁聖と三番稽古。10勝2敗とし、復調への執念をみせた。先月27日の名古屋場所番付発表後、関取衆と稽古場で相撲を取ったのは初めて。初日、2日目ともに敗れ、記録達成へ足踏みをしているだけに、自分の体に刺激を入れるかたちになった。相手に指名された魁聖は「強いっすね。(場所中の三番稽古は)珍しい。(下半身の力は)全然入ってますね」と、本来の力が戻ってきている様子をうかがわせた。3日目は、関脇鶴竜と対戦する。