八百長問題など不祥事の影響を受けて観客数の減少に苦しむ日本相撲協会が、対策チームを設置して打開策の検討に着手することが、17日に愛知県体育館で行われた定例理事会で承認された。

 二所ノ関広報部長(元関脇金剛)によると、名古屋場所終了後から本格的な人選や具体案を詰めるという。同部長は「収入減が続いているので、観客動員力のアップを目指したい」と説明した。

 協会関係者によると、対策チームは30人前後をめどに構成。親方衆だけではなく、外部からチケット販売の専門家を招く方向という。

 相撲協会は八百長問題で3月の春場所を中止。技量審査場所とした5月も興行ではなく、無料開放とした。半年ぶりに通常開催した今場所も空席が目立ち、8日目(17日)は今場所最多の6500人を集めたが、一度も満員御礼は出ていない。