大相撲秋場所(9月11日初日・両国国技館)で20度目の優勝を目指す横綱白鵬(26)が30日、力士会出席後に国技館で取材に応じ「今場所はいろいろな話題がある。若い力士も出てきたけど、自分は静かに燃えていきたい」と、単独最多の8連覇を逃した先場所からの巻き返しに意欲を示した。

 大関日馬富士が綱とり、琴奨菊と鶴竜の両関脇は大関昇進に挑む。一人横綱の白鵬は「自分は一生懸命にやる。どんな壁があっても、なるものはなるし、ならないものはならない」と達観したように話し、自らの相撲に集中する構えだ。

 八百長問題の影響で恒例の夏巡業が中止となったため、名古屋場所後は、自ら発案した徳島合宿で調整。番付発表から一夜明けたこの日は、東京都墨田区の宮城野部屋で軽めの稽古を行った。

 過去に5人しか到達していない優勝20回の大台を前に「いつも(真っ)さらな気持ちでやっている。千秋楽まで一生懸命やるだけです」と、口元を引き締めた。