日本相撲協会は28日午前、東京・両国国技館で九州場所(11月13日初日・福岡国際センター)の番付編成会議と理事会を開き、東関脇琴奨菊(27=佐渡ケ嶽)の大関昇進を満場一致で決めた。

 相撲協会は千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋へ二所ノ関理事(元関脇金剛)と峰崎親方(元幕内三杉磯)を使者として派遣し、昇進を伝達。

 日本人大関の誕生は、2007年名古屋場所後に昇進した同じ佐渡ケ嶽部屋の琴光喜以来、4年ぶりとなる。新大関は昨年春場所後の把瑠都以来。秋場所で史上2度目だった大関以上の日本人不在は、1993年初場所の前回同様、1場所で終わる。

 九州場所は、琴奨菊と同じ福岡県出身の魁皇(現浅香山親方)が引退した7月の名古屋場所以来、1横綱4大関となる。

 琴奨菊は名古屋場所で大関昇進に挑んだが、終盤で崩れて失敗。再挑戦の秋場所で横綱白鵬を2場所連続で倒すなど、「がぶり寄り」を武器に12勝を挙げ、直近3場所の合計勝利数を昇進の目安とされる33勝とした。