九州場所を目前にした7日、急死した大相撲の鳴戸親方(元横綱隆の里)。福岡市東区の斎場で同日夜、部屋主催の「お別れの会」が急きょ開かれ、駆け付けた日本相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)をはじめ大勢の角界関係者が悲しみに暮れた。

 同じ青森県出身の間垣親方(元横綱2代目若乃花)は、遺体と対面し「おまえ何しているんだ。早く起きろ」と声を掛けたことを明かした。「根性のある方だった。良い弟子に恵まれて、これからというときだったのに」と悔しそうに話した。

 悲しみをこらえていた間垣親方だったが、入門時に同じ夜行列車で上京した思い出に触れると、思わず涙ぐんで口元を押さえた。

 松ケ根親方(元大関若嶋津)は「稽古に対して厳しい方だった」と言葉少なに振り返り、「最近会った時は健康そうだった」と突然の死に驚いた表情を見せた。