東十両12枚目の玉乃島(34=片男波)が22日、福岡国際センター内の記者クラブで引退会見を行った。幕内は通算で56場所。最高位は関脇で、金星は2つ。敢闘賞5回、技能賞1回の成績を残した。玉乃島は「悔いはありません。すがすがしい気持ちです」と目をうるませた。新十両として迎えた99年の秋場所が思い出に残る場所だ。「初日に左のおっつけで勝てた。自分でもうまく取れたと思ったし、あれが始まりだった」。10勝を挙げ飛躍のきっかけとなった。今後は年寄「西岩」を襲名する。「誇れるものはないが、相撲に対する情熱を伝えていきたい」と前を向いた。