日本相撲協会は30日、福岡市内で大相撲初場所(来年1月8日初日・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、東関脇稀勢の里(25=鳴戸)の大関昇進を満場一致で決めた。

 伝達式には、鳴戸部屋と同じ二所ノ関一門の松ケ根親方(元大関若嶋津)らが駆けつけた。伝達式にほかの部屋の親方が来るのは異例だ。

 使者を務めた同一門の二所ノ関親方(元関脇金剛)は「今の師匠(元幕内隆の鶴の鳴戸親方)では分からないこともあるだろうからと、心配して来てくれた」と、一門の結束の強さを強調した。

 二所ノ関親方は、先場所後の琴奨菊のときに続く使者。「こんなことがあるのかなあ。めでたい話。稀勢の里は綱を張ることが(亡くなった親方への)本当の恩返しだと思う」と期待した。