19歳で関取の座をつかんだ千代鳳は25日、東京都墨田区の九重部屋で記者会見し「とてもうれしい。部屋で稽古している人がどんどん関取になって、自分も早く上がりたかった」と喜んだ。

 中学卒業後に入門し、15歳だった08年夏場所が初土俵。この年の九州場所で左膝の靱帯(じんたい)を断裂し、引退を覚悟した時期もあり「けがもあって、ここまで長かった」と振り返った。九重部屋は昨年名古屋場所以降、これで5人目の関取誕生と出世ラッシュで、九重親方(元横綱千代の富士)は「相乗効果もある。関取衆と遜色ない稽古をしていた」と目を細めた。