日本相撲協会は26日、外部役員の村山弘義副理事長(75=元東京高検検事長)伊藤滋理事(80=早大特命教授)吉野準監事(77=元警視総監)が任期満了で退任すると発表した。3人とも08年9月に就任したが「10年ぐらいに感じた。くたびれました」と伊藤理事。村山副理事長は野球賭博問題で揺れた10年名古屋場所では理事長代行、昨年には新設された副理事長に就任した。「幕下まで若手力士が台頭し、公益法人にも道筋はつけた」と成果を強調した。伊藤理事は野球賭博と八百長問題では特別調査委員会座長を務めた。「相撲は村社会で現代化の中でズレが出てきた。激しいことをやらざるを得なかったが、今はフェアプレー」と振り返る。吉野監事は「世間との時差があった。追いつくのが遅かったが追いついた。両国が相撲の町になってほしい」と今後の発展を願った。