大相撲春場所の担当部長を務める元横綱の貴乃花親方(39)や横綱白鵬(26=宮城野)、大関把瑠都(27=尾上)らが28日、会場となる大阪市浪速区の大阪府立体育会館前で東日本大震災の復興支援に向けた募金活動を行った。2年ぶりに大阪に集結し、寒空の下で声を張り上げる力士たちを多くの地元ファンが出迎え、約1時間半で17万8722円が集まった。義援金は日本赤十字社を通して被災地に送られる。

 白鵬は「震災が起きてから、土俵に対する姿勢は今まで以上に強い。(募金は)何回やっても足りないと思う」と力士の思いを代弁した。にこやかに写真撮影やサインに応じた貴乃花親方は「昨年開催できなかった分、興味を大変引いてくれている」と相撲人気健在を実感した様子だった。

 募金にはボクシング元世界チャンピオンの井岡弘樹さんや、落語家の桂文福ら吉本興業の芸人も参加した。