<大相撲春場所>◇13日目◇23日◇大阪府立体育会館

 大関稀勢の里(25=鳴戸)が、白鵬に昨年秋場所以来の土をつけた。左のおっつけで体勢を崩させ、相手が向き直ってきたところを攻め立てて押し出した。稀勢の里は「うまく取れました。上から押さえられた」と納得の表情だ。一方で「5、6日目から調子が出てきた。前半からいけないと。5敗ではだめ」と序盤の反省も忘れなかった。中日の鶴竜に続き、この日は白鵬を撃破。「いいところで勝てて良かった」と話し、勝ち越しには「それが一番」と安堵(あんど)の表情を見せた。