日本相撲協会の役員以外の親方で構成する年寄会は23日、東京・両国国技館で定期総会を開き、将来的な協会一括管理が決まっている年寄名跡の扱いについて討議した。出席者によると、協会が名跡を引き取る際に親方へ支払う「特別功労金」の額などに不安を示す親方が多く、協会管理への反対意見も出た。

 親方衆の間には特別功労金が数百万円にしかならないとの臆測があり、それに対する不満や、功労金を受け取れるかどうかを不安視する声も上がったという。

 5月2日に行われる公益法人制度改革対策委員会の議論次第では、臨時の年寄会を実施して対応を協議する。年寄会の井筒会長(元関脇逆鉾)は「みんな心配なこと。(話し合いは)しっかりやらないといけない」と話した。