25日に引退が発表された元小結垣添(33)と元前頭剣武(33=ともに藤島)が26日、東京・両国国技館内で引退会見を行った。垣添は「大阪場所を取り終えて(7戦全敗と)結果も出なかったし、自分の相撲が取れなくなった」と説明。「入門して全部が思い出の相撲。体がないぶん、気持ちでカバーしようとやってきた」と約11年間の土俵生活を振り返った。

 剣武は春場所中に左目の網膜剥離が再発したことで引退を決めた。「長い間、相撲が取れて、自分の中では上出来。今後は実家が商売をやっているので、家業を手伝っていきたい」と話した。

 2人は日体大の同期。垣添は学生横綱となり01年秋場所に幕下付け出しデビューした。剣武は01年春場所初土俵で、昨年九州場所に学生相撲出身者で最も遅い所要63場所で新入幕を果たした。そろっての会見に垣添は「まさか引退も一緒になるとは」と深い縁を感じていた。