<大相撲夏場所>◇9日目◇14日◇東京・両国国技館

 横綱昇進後初めて中日までに3敗した白鵬(27=宮城野)は、関脇豊ノ島(28=時津風)に、土俵際逆転の首投げに敗れ4敗目を喫した。この日も、バタバタした取り口の白鵬は、最後まで豊ノ島を捕まえきれず、焦って前に出たところを首投げで背中から落ちた。際どい勝負に、もの言いもついたが、軍配通り豊ノ島の勝ち。豊ノ島は5勝目で白星先行となった。1敗同士の大関対決となった稀勢の里(25=鳴戸)-琴奨菊(28=佐渡ケ嶽)戦は、稀勢の里が琴奨菊の出足を受け止め、肩すかしで勝って勝ち越しを決めた。琴奨菊は2敗に後退した。新大関鶴竜(26=井筒)は小結安美錦(33=伊勢ケ浜)に一方的に押し出され2敗目。安美錦は1横綱、3大関を撃破し5勝目。3敗同士の大関対決は琴欧洲(29=佐渡ケ嶽)が日馬富士(28=伊勢ケ浜)を上手出し投げで破った。把瑠都(27=尾上)は臥牙丸(25=木瀬)を寄り切って連敗を2で止めた。9日目を終えて、1敗は稀勢の里と、平幕でただ1人勝ち越しを決めた東前頭4枚目の栃煌山(25=春日野)の2人だけとなった。