大相撲の貴乃花親方(元横綱)が育てた初の関取、モンゴル出身の貴ノ岩が28日、新十両として臨む名古屋場所(7月8日初日・愛知県体育館)に向けて東京都中野区の貴乃花部屋で稽古を開始した。初めての白まわしに「いいなと思いました」と目を細めた。

 貴乃花親方が見守る中、四股やすり足などの基本動作を繰り返した後、幕下力士らと33番取った。久々の稽古ということもあり「最後は足がちょっと動かなかった」と苦笑い。それでも師匠の「(相手を)よく見て」などのアドバイスに熱心に耳を傾けていた。

 来場所の目標は勝ち越しで「立ち合いから自分のペースで持っていけるように」と稽古での上積みを期した。