<大相撲名古屋場所>◇14日目◇21日◇愛知県体育館

 横綱白鵬が変化しての勝利に、鏡山審判部長(元関脇多賀竜)は厳しかった。「期待しているのに。残り(終盤)の3番はひどいもん。突っかけられても出ないと。受けて立たなきゃ。話にならない」。続けて「興ざめだよ、興ざめ」と怒りがフツフツ。「協会の看板があれではどうしましょ。注意しても無駄」とさじを投げた。北の湖理事長(元横綱)は落ち着いた口調ながらも「受けて立って圧倒してほしかった。稀勢の里が待っていた。合わせていかないと」と苦言。日馬富士が先に14連勝。「一番がどれほど大事か、逆に緊張したのかも。待たれて合わせづらかったのかな。迎え撃つぐらいの気持ちがほしかった」と心中を分析しながらも残念がった。