6月に引退した大相撲の元幕内琉鵬の浦崎桂助氏(35、沖縄県出身)の断髪式が30日、東京都内のホテルで結婚披露宴を兼ねる異例の形式で行われ、所属していた陸奥部屋と同じ時津風一門の大関鶴竜(27=井筒)ら約200人の祝福を受けた。

 浦崎氏は9月15日に同郷の酉香さん(35)と結婚。披露宴の出席者も、はさみを入れた。最後に師匠だった陸奥親方(元大関霧島)が大銀杏(おおいちょう)を切り落とすと大粒の涙を流し「もう終わりだなと思うと泣いちゃいました」と神妙な表情だった。

 元琉鵬の力士生活の終盤は両膝や腰の故障で休場が続き、ことし5月の夏場所は幕内経験者で昭和以降初めて序ノ口に番付を落としていた。今後は故郷でスポーツ関連の仕事に就く予定で「運動を通して沖縄の役に立ちたい」と第2の人生に思いをはせた。