かど番の大関把瑠都(28=尾上)が九州場所3日目の13日、日本相撲協会に「左大腿(だいたい)二頭筋筋挫傷で約3週の安静加療を要す」との診断書を提出し、休場した。師匠の尾上親方(元小結浜ノ嶋)によると再出場は厳しく、来年1月の初場所は関脇へ降下する見通しとなった。

 2場所連続負け越しで大関からの転落が決まれば、2009年九州場所の千代大海以来。

 把瑠都は2日目に松鳳山にすくい投げで初黒星を喫した際に左太もも裏を負傷した。右足親指の剥離骨折による途中休場で負け越した秋場所に続く7度目の休場。3日目の対戦相手、関脇豪栄道は不戦勝。

 尾上親方は「今後のためにも、しっかり治すことが大事。来場所以降もきちんとやっていけるようにということだ」と話した。今場所は琴奨菊と琴欧洲を含め、史上初めて同時に3大関がかど番を迎えていた。

 今場所の十両以上の休場は、右足首捻挫の幕内朝赤龍と合わせて2人。