日本相撲協会は3日に東京・両国国技館で臨時理事会を開き、中国出身の元前頭蒼国来(29=荒汐)の現役復帰を決めた。

 北の湖理事長(元横綱)が理事会後に面談して謝罪し、7月の名古屋場所から西前頭15枚目で土俵に上がることになった。

 蒼国来は11年2月に発覚した八百長問題で、相撲協会の特別調査委員会から八百長に関与したと認定され、同年4月に解雇された。潔白を主張して東京地裁に提訴し、3月25日に解雇無効判決を勝ち取っていた。協会はこれを受けて控訴しないことを決め、解雇処分も取り消した。