日本相撲協会は1日、三段目栃の山(千賀ノ浦部屋)と序二段嵐望(らんぼー)(貴乃花部屋)の引退と、本場所や巡業などでの運営補佐を務める「世話人」への採用を発表した。

 最高位が幕下の嵐望は88年春場所初土俵の40歳。兄弟横綱の3代目若乃花と貴乃花(現親方)、横綱曙、大関魁皇(現浅香山親方)らと同期で現役最後の1人だった。平成の大相撲ブームの象徴ともいえる“黄金世代”が、ついに消滅した。

 88年春場所では95人がデビュー。3横綱1大関を含め、小結和歌乃山や幕内力桜ら計11人が関取になった。