外国出身最速新入幕の大砂嵐(21=大嶽)が29日、九州場所(11月10日、福岡国際センター)に向けて稽古を再開した。

 秋巡業中に痛めた左足首の状態を見ながら、四股やすり足など基本運動のみで土俵をおりた。その後は重いハンマーで餅つきのようにタイヤをたたく筋力トレーニングに挑戦。「新弟子が入ったので、きちんとした姿を見せないと」と稽古中に助言する場面もあった。

 九州場所の新弟子検査を受診予定の2人は、兵庫県で高校王者の経験を持つ与那嶺光くん(19)と、埼玉県出身で相撲経験はないが、力士に憧れてみずから入門を希望した新屋敷勇希くん(15)。新屋敷くんは9月からの2カ月で体重を58キロから71キロまで増やした。

 大砂嵐も「2人とも相撲が好き。頑張って」と激励し、稽古場脇の砂地で胸も出していた。