日本相撲協会は25日、鳴戸親方(37=元前頭隆の鶴)が年寄「田子ノ浦」を襲名すると発表した。

 東京・両国国技館で取材に応じた同親方は「はっきり言って先代(元横綱隆の里)の名前が偉大すぎた。私じゃ…」と涙。「鳴戸」の名跡証書を先代の遺族が保有しており、20日が期限だった協会への名跡証書提出ができていなかったことが原因となった。「田子ノ浦」の名跡は、昨年2月に急逝した元前頭久島海の田子ノ浦親方(享年46)の遺族が保有していた。

 鳴戸部屋が消滅することにより、所属する大関稀勢の里(27)は田子ノ浦部屋の力士として初場所(来年1月12日初日、両国国技館)で綱とりを目指す。