<大相撲初場所>◇9日目◇20日◇東京・両国国技館

 

 時天空-翔天狼戦で、東前頭11枚目の翔天狼(31=藤島)のまわしの結び目が緩み、2度の「待った」で中断した。

 西前頭13枚目の時天空(31=時津風)は、4日目の佐田の富士戦でも相手の締め込みが緩んで2度の中断。今場所2度目となる珍事後に、得意の二枚げりで勝利したものの「いいもんじゃないな。(全体的に)緩んでるんだろうな」と話した。翔天狼は「こんなこと初めて。先場所から10キロ近く太ったから、まわしが短くなった。買いたいんだけどなあ」。8連敗での負け越しとともに頭を悩ませた。

 5日目からは支度部屋に「まわしはしっかり締める事」と審判部から張り紙がされていた。再発に対し、鏡山審判長(元関脇多賀竜)は「もっとしっかり締めないと」と苦言を呈した。場所後の師匠会でも徹底を呼びかける予定だ。