1月の大相撲初場所を左足首の負傷で全休した横綱日馬富士(29=伊勢ケ浜)が5日、春場所(3月9日初日・大阪市ボディメーカーコロシアム)に向けて東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で稽古を再開した。

 相撲は取らなかったが、すり足を繰り返すなど回復している様子で「だいぶいい。少しずつやっていく」と明るい表情だった。

 昨年11月の九州場所で6度目の優勝を果たしたが、12月下旬に足をひねり「靱帯(じんたい)損傷で2カ月の加療を要する見込み」と診断された。

 5日は患部にサポーターをせずに汗を流した。「(サポーターは)ずっとつけていた。変な癖がついてはいけないからね」と本場所を見据え、相撲を取り始める時期については「様子を見てね。まだ時間はある」と冷静な口調だった。