春場所5連覇(中止の2011年を除く)を目指す横綱白鵬が3日、場所前初の出稽古を行い、大阪府大東市の朝日山部屋で小結豊ノ島らと17番取った。力強い突きや豪快な投げなど貫禄を示す内容で全勝し「思ったより体も動いていた。いい相撲を見せられたかな」と話した。

 朝日山部屋が稽古場にしている地元の実業団チームの土俵は、モンゴルから来日後、宮城野部屋入門が決まるまで稽古を積んだ思い出の場所。「62キロの少年があの土俵で稽古して、横綱になって戻って来られた。こんなにうれしいことはない」と感慨深げだった。