新横綱の鶴竜(28=井筒)が20日、茨城・笠間巡業で遠藤、千代鳳、高安の平成生まれの若手力士を相手に稽古を行った。

 全14番で13勝。「なるべく本場所で当たる人と稽古してみたかった。体で感触を覚えておきたい」。

 特に夏場所(5月11日初日、両国国技館)で新三役が有力な千代鳳に対して「体も重いし、前にも落ちないしどっしりしている」と高評価していた。

 遠藤は鶴竜と相撲を取ったことで、春巡業で3横綱全員の胸を借りた。奉納相撲を除く全7巡業で、前日19日の日馬富士に続く計4度。ぶつかり稽古でも鶴竜に相手をしてもらい、尾車巡業部長(元大関琴風)から「なんでそんなにハアハアしているんだ」と叱咤(しった)されるほど疲れきった様子。

 幕内土俵入りと取組以外の時間は横になって体を休めていた。